情報を取捨選択するファウンダーの責任。
Am I supposed to take all of advice?
500KOBEのプログラムではプログラム中20名を超えるビジティングメンターが世界各国から来日します。
参加スタートアップたちは担当メンター(PoC)とほぼ毎日MTGを行い、抱えている課題を明確にします。
そして、各分野の専門家メンターとのメンタリング時間を効果的に使います。
マーケティング、デザイン、ストーリーテリング、資金調達など各分野の最前線で世界各国で活躍するメンターと1on1ミーティングを贅沢にとることができます。
500KOBEの参加チームは、ここまで6週間にわたり多くのビジティングメンターからさまざまな角度から全く異なるアドバイスを受け続けてきました。
そこでファウンダーが悩むのが「どのメンターのアドバイスを受けるか」です。
前日にメンターから受けたアドバイスをもとにした進路変更が、翌日別のメンターに否定されることは珍しいことではありません。
その時に大切なことは、
「ファウンダーが自分がその業界において自分が一番知っているという自信を持つ」ことです。
メンターが毎週のように伝えている意見は、単なるアイディアでしかありません。
先輩起業家であるメンターのアドバイスは、それぞれのスタートアップの状況を考慮した最適なアドバイスではありますが、すべての業界で当てはまる可能性は100%ではありません。
あくまで試す価値のある仮説なのです。
その中でどれを実践するかはファウンダーの手に委ねられています。
アクセラレーションプログラムに参加する一つの理由にノウハウを獲得することにありますが、すべての意見を鵜呑みにするというわけではありません。
ファウンダー自身がその業界について一番知っているとう確固たる自信を持ち、自らアドバイスを選び実践することがリーダーの責任であります。
ファウンダーには会社が大きくなるにつれてステークホルダーが増えていき、さまざまな意見の中から意思決定をしていくことが求められます。
最高責任者としてチームを引っ張るファウンダーのリーダーシップが問われるのは、もしかするとアドバイスを受けた時なかもしれません。
「メンターがあなたのビジネスをしているのではなく、ビジネスをしているのはあなた自身ですよ。」という一言が印象的でした。